CASE STUDY / 60
トレインパーク白山 様
「鉄道のまち」に誕生した新たな観光スポット
活気を支える熱回収セントラル空調機
霊峰白山がまちのシンボル
鉄道ファンからも熱視線を集める白山市
日本三名山に数えられる霊峰白山。そのまま市名にもなっている石川県白山市に2024年3月、北陸新幹線の金沢-敦賀間の開業に合わせてトレインパーク白山がオープンしました。毎年10月には「いいとこ白山鉄道まつり」が開催されるなど、その魅力を発信し続ける鉄道のまち・白山市。「近年、鉄道ファンからも注目を集めるようになってきました」と白山市 交通政策課の柏野様は話します。新幹線の魅力が詰め込まれたトレインパーク白山では、隣接する白山総合車両所の見学も可能。安全管理面など、数々のハードルを乗り越えて実現しました。オープン前から期待度も高く、わずか4ヶ月で来場者数は10万人を突破。柏野様は「観光スポットととしてだけではなく、こどもたちの遊び場や新幹線技術の発信源としてさらに盛り上げていきたい」とさらなる発展を見据えています。
北陸ならではの気候に加え、塩害や鉄粉の懸念も
最適解だったのは熱源一体構造のBWC型
トレインパーク白山が位置しているのは海岸から約2kmの地点。建設計画時には、潮風による塩害や線路からの鉄粉の影響が懸念されていました。「設備をできるだけ機械室内に設置したかった」と語るのは白山市 営繕課の荒瀬様。熱源一体構造のため、機械室で設置が完結できる熱回収セントラル空調機BWC型を採用いただきました。
BWC型の特徴は、熱回収しながら空気調和と外気導入の役割を担うオールインワン設計。除湿再熱や外気冷房に加えて換気やウォーミングアップ運転など、季節や時間帯に合わせた自動運転がリモコン1つで完結します。冷暖房時、除湿再熱時などには還気70%と外気30%を混合して温湿度調整し室内へ供給。還気の残り30%は熱回収に利用してから排気するので省エネ性も良好です。雨や曇りの日が多く涼しい北陸地方では、特に除湿再熱や外気冷房が有効性を発揮します。
こどもたちが思い切り遊べるように
「除湿×換気×ゆらぎ放射」で心地よい空間を
霊峰白山がモチーフになった巨大遊具
天気も空調も気にならない遊び場に
「天気を気にせずこどもたちが思い切り遊べる場所にしたい」と語るのはセンター長の小山様。こどもあそびエリアの吹出口には“風を感じない空調”を実現する誘引エアビームを採用いただきました。巨大な遊具に登って遊ぶこどもたちにも風が直撃することはありません。運用について小山様は「夏のピークを迎えようとしていますが、良い意味で空調が全く気になりません」と話します。