CASE STUDY / 62
獨協埼玉中学高等学校 様
獨協学園140年の伝統を受け継ぐ進学校
生徒を猛暑から守るために決めた体育館への空調導入
じっくり生徒と向き合うことで
一人ひとりの可能性を引き出す教育
教育理念は「自ら考え、判断し、行動することのできる若者を育てる」。問題の答えを「教える」だけの効率主義ではなく、生徒一人ひとりの個性や興味を「引き出す」教育を実践する獨協埼玉中学高等学校様。高大連携で獨協医科大学医学部の教授から講義を受けたり、獨協大学への推薦資格を得られる「獨協コース」で年間30冊以上の読書課題や16,000字以上の卒業論文作成に取り組んだり――。
「一人ひとりに大きな可能性があるので、早い段階でのコース分けはしていません。様々な機会に触れる中で、自ら考え抜いて進路を決めてほしいと思っています」とお話しいただいたのは校長の尾花様。
取材前日にあった稲刈り体験でも、興味の対象は十人十色。食に思いを馳せることもあれば、農業の動向や昆虫に興味を持つ生徒もいると言います。入学時には「数学が得意だから理系に進む」と言っていた生徒が、同校で学びを深めていくうちに別の分野に興味を持つことも。
「前例があって採用しやすかった」
体育館なのに“工場用ゾーン空調機”
同校から空調のお問い合わせがあったのは2023年10月。総務係長の則松様からお電話をいただきました。昨今の猛暑から生徒を守るため、かねてより体育館への空調導入を考えていたとのこと。当初は教室に設置したエアコンの工事会社に相談し、体育館にも天吊形PACの設置を検討されていました。ところが、教室と異なり大空間を空調するには台数がかさむうえ、効果が得られる確証が持てなかったため断念。WEBで情報収集されている中で、当社ホームページを見つけていただきました。
お問い合わせのきっかけになったのが“導入事例”。則松様には「似たような用途ですでに実績があったので、導入後のイメージがしやすかったです」とお話しいただきました。現場調査と打ち合わせを経て、工場用ゾーン空調機CRV2型を選定。導入した際の気流シミュレーションも提出し、ご納得のうえで発注いただきました。
お問い合わせから施工までメーカーで一気通貫
20mのパワフル爽風で、快適な体育館を実現
屋外の運動部が体育館へ“避暑”に来る
目に見えてわかった空調の効果
今回は設置工事まで当社が担当。本格的な夏が到来する前の完工をご希望でした。校内にクレーンやトラックが出入りすることから、立入禁止エリアを一目でわかるよう工夫し生徒の安全に配慮。2つある体育館のうち片方が使えなくなるため、則松様には体育の授業や部活動のスケジュールをご調整いただきました。
当社の工事担当者も「引き渡し直前はとにかく暑くて大変でした」と振り返る夏前の工事。ちょうど期末テストと時期が重なったため、特に大きな音の出る作業はテストと日程をずらすなど学校生活にも配慮しながら進行しました。