生産施設・研究施設
外気条件に左右されず新鮮空気を供給する
生産設備・研究施設への外気導入の目的は、汚染空気の除去、陽圧化、湿度管理などさまざまです。空気質は製品の質や生産性に大きな影響を及ぼすことがあり、制御や管理が欠かせません。外気処理機は過酷な気象条件に左右されず求められる温湿度で外気を供給し、室内温熱環境の維持をサポートします。
求められる空気質をつくる
生産設備
半導体、液晶、精密部品、印刷、プリント基板、レンズ、光学、フィルム、精密機械、薬品、乾燥食品などの製造工程においては空気中の水分が品質に与える影響が大きく、クリーン化とともに高精度な温湿度環境が求められます。
保管・貯蔵庫
食品の製造後の保管や湿気を嫌う原料等の貯蔵にも湿度対策は欠かせません。写真や紙類の保管、図書館・美術館・博物館などにおける文化財の長期保存にも適切な温湿度管理が重要です。また、鋼材や各種工業製品、精密機器・部品などの保管にも防錆を目的とした湿度対策が求められます。
HACCP対策に
食品業界ではHACCP(食品の安全を確保するための衛生管理手法)に準じ、外気処理空調の必要性が注目されています。外調機は除湿でカビの発生源になる結露を防止し、空気清浄で清潔な空気を安定的に供給します。温湿度の安定化と計画的な換気で、食の安全を守ります。
GDP対策に
医薬品の製造工程にはGMP省令等による厳重な規制と管理が求められ、品質保持のためには原料、保管、流通、販売などサプライチェーンにおける適切な管理が必要です。EUではGDP(医薬品の適正流通基準)が法的規制となっており、日本でも整備が進められています。
空冷ヒートポンプ式外調機
日本の産業を支える外気処理空調
木村工機の空調機/外調機は産業分野で多く使われています。熱源一体形ヒートポンプ式外調機(空冷HP式外調機)は、目的別に必要な機能をパッケージ化し、リニューアルや改修工事にも適しています。また、2ウェイ回路やホットガス再熱、熱回収などの省エネ機能を機種により搭載しています。幅広い用途にお応えする外気処理空調で、これからも日本のものづくりをサポートします。
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01
制御、加湿・除湿、再熱など目的に応じて機種や機能を選択
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熱源一体形で冷媒配管工事が不要(低温外調機を除く)
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03
主要部品がパッケージ化されており、給気ダクト工事や加湿給水だけで運転が可能