CASE STUDY / 37

奈良県コンベンションセンター 様

観光・交流・情報発信を一体的に展開
地域にも開かれた新拠点が誕生

2020年春、世界遺産が点在する古都・奈良の中心地に、「奈良県コンベンションセンター」が誕生しました。最大収容人数2000人のコンベンションホールをはじめ、各種会議室、劇場、広場、飲食・物販施設を備え、大型駐車場、バスターミナルも整備された複合施設となっています。コンベンションセンター北側には外資系高級ホテルが開業し、南側にはNHK奈良放送局が移転しています。これらの施設が相乗効果で賑わいと交流を創出し、奈良での滞在型観光を促進する新たな拠点となるべく期待が高まっています。
建物には随所に「奈良らしさ」を表現するデザインが施されています。外観は東大寺正倉院や寺社など天平建築がモチーフとなっています。内装には吉野杉などの奈良県産の木材や和紙がふんだんに用いられており、シックな色目と技巧が凝らされた木工が調和するこだわりの空間です。施設中央には「天平広場」があり、迫力ある格子の大屋根から木漏れ日のようなやさしい光が広場に差し込みます。ここでは地域に密着したマルシェや蚤の市などのイベントが開催され、憩いの場となっています。

文化と知識のコラボレーション「生活提案型店舗」
時間を感じさせない憩いの世界

観光振興施設には奈良 蔦屋書店や奈良創業の生活雑貨工芸品店などが出店しています。
奈良 蔦屋書店はコーヒーショップを併設する“BOOKS&CAFÉ”とされる形態で、椅子やソファに腰をおろして購入前の本を珈琲とともに楽しむことができます。奈良の工芸品や雑貨と関連書籍が互いを補うように並べて陳列され、新たな魅力や知識に触れながら生活のヒントが得られるような工夫がされています。施設内の各所に展示されたアート作品や日本庭園など、多様なジャンルを融合して展示することで空間にリズムが生まれ、訪れる人々はこの場所でゆっくりと流れる時を楽しむことができます。
2020年4月には感染症予防の観点から休館や営業時間の短縮を余儀なくされ、6月末にようやく通常営業に戻ることができています。 今後も新しい生活様式を守りつつ、安心して施設を楽しんでいただけるよう感染症予防対策に取り組み、併せて空調設備による建物全体の換気も継続的に実施していくとのことです。

空気の質が問われる時代、“換気”と“空気質”の両立

熱回収外調機で省エネ性の高い快適な環境づくりをサポートします

奈良 蔦屋書店のある観光振興施設1・2階の物販系統には外気導入用空調設備として「空冷HP式熱回収外調機」を採用いただきました。運営会社の株式会社東急コミュニティー奈良県コンベンションセンター所長 和泉様にお話を伺いました。
和泉様:今年は感染症の流行と同時に異例の長梅雨で湿度の高い時期が続きました。除湿後の再熱機能をもっているので、室内の結露や冷えすぎもなく、快適に運用できています。熱回収外調機でしっかり除湿をおこないながら空気の入れ替えができるということで、多くの方に安心して過ごしていただきたいと思っています。

季節・時間に合わせてきめ細やかな自動運転
衛生面にも配慮した熱回収方式

奈良県コンベンションセンターでは外気の影響を受けやすい窓際などのペリメーターゾーンに処理された外気を給気するシステムとなっています。この方式により、窓や外壁からの負荷や室内循環用空調機の運転負荷などを緩和させることが可能です。 季節・時間帯に合わせた自動運転をおこなうことで、外気導入を最適化し、夏場の冷え過ぎや冬期の乾燥を防ぎます。
 また、外気の冷却・除湿をおこないながら、室内排気の熱を回収する機能を持ち、1台で省エネ換気が可能です。機内は分割構造で導入外気と排気が混ざらず、衛生面にも配慮しています。


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