CASE STUDY / 15

北海道大学附属図書館 北図書館 様

普遍的な図書館の在り方と
時代が求めるあたらしさが共存する北図書館

北海道大学様(以下、北海道大学)は、国立大学最多の12学部・20大学院を設置し、ノーベル化学賞受賞の鈴木章名誉教授、宇宙飛行士の毛利衛氏など数多くの著名人を輩出しています。JR札幌駅前に広がる札幌キャンパスは178万㎡(東京ドーム38個分)という圧倒的なスケールで、四季折々の美しさは訪れる人々を魅了し続けています。

札幌キャンパスには、附属図書館本館、北図書館のほか20の学部図書室があり、約390万冊の貴重な文献が保存・公開されています。大学を取り巻く社会の環境変化に伴って図書館の役割も多様化し、情報資源の提供と同時に快適かつ刺激的な学習空間が求められるようになりました。

図書館は、ただ静かに本を読み研究にふけるだけの場所ではなくなり、活発なコミュニケーションを図り議論をしながら自主的に学ぶ学生たちの相互交流や共同学習の場として親しまれ、利用者が増加しています。

図書館西棟の快適な学習空間で
教育・学習・研究と国際化、地域社会にも貢献

2015年に増築された西棟は、充実した学習スペースを備えています。

2階のアクティブラーニングフロアは、ディスカッションが可能で、グループ学習に最適です。可動机や椅子、ホワイトボード、セミナールームが設けられ、1年生の教養科目の授業にも使われます。

3階のグローバルフロアは、外国語教材、海外大学情報、留学生用図書などが充実した国際交流支援フロアで、こちらもディスカッションが可能です。語学自習室は個人ブースになっており、発声練習ができます。

4階サイレントフロアは、120を超える座席が整然と並び、集中して学習できる環境です。

休館日は年間に数日のみで、通常8時から22時まで利用でき、試験期には朝からどのフロアも満席になります。4階サイレントフロア以外は一般にも開放されており、地域の方々の生涯学習支援やよりよい学習環境の提供など、地域社会にも大きく役立っています。

温度ムラのない放射整流空調で
冬の窓辺も快適に

暑過ぎない暖房、冷え過ぎない冷房

北図書館西棟の2階から4階には、「空冷エクセル空調システム」が導入されています。

吹出し口の「誘引エアビーム」は誘引・放射・整流効果で、「暑過ぎない暖房」「冷え過ぎない冷房」を実現します。2月初旬の取材時には、外気ー5℃に対して設定温度22℃、室内実測温度22℃で、過ごしやすい室温でした。

北海道大学附属図書館利用支援課でお話を伺いました。

「暑くも寒くもない、音も風もないので、どのような空調方式なのか不思議に思っていました。寒冷地の窓辺は放射冷却があって寒いのが一般的。長時間座ることがあまりないのですが、ここでは窓際が空いているということはなく、窓辺の席でもひざ掛けは使っていないようです。眺めがよくお気に入りの人もいて、西棟ではあまり空調を意識することがありません。」

最も窓に近い吹出口(誘引エアビーム)は、照明より室内側に設置されています。ペリメーターには吹出口を設けていませんが、氷点下の外気に影響されることなく快適に過ごせるようです。
開館前の清掃担当の方にもお話を聞くことができました。

「東棟は朝来た時にひんやりしていますが、ここはふんわりと暖かいんですよ。」

放射空調は、空間ではなく床や壁に直接熱を伝えるのが特長で、この放射効果と建物の断熱性能向上により、朝冷え切っているということがないようです。

「空冷エクセル空調システム」とは

空冷エクセル空調システムは、外気混合空調機(空冷直膨式高性能エアハン)と蒸気加湿器、放射式吹出口、制御を組合せた省エネ型の空調システムです。

外気混合空調機は、混合チャンバ内に設置するコンパクトな縦形です。外気と還気をチャンバ内に導入して一括処理します。外還気量は室内CO₂濃度により制御します。

冬季には、蒸気加湿器による湿度確保で体感温度の上昇を図り、夏季には、室外機の高性能化による13℃低温送風で除湿をおこないます。

吹出し口には、放射整流ユニット「誘引エアビーム」を接続し、からだに感じない程度の気流とアルミフィンからの放射熱で、空間全体を包み込むように冷暖房します。

室内空気を誘引し、ユニット内で混合するため、夏期の13℃低温送風による除湿時も結露せず、真下にいても寒さを感じることがありません。

午前8時30分に計測しました

外気温度はマイナス5℃。機械室入口前の温度計は21℃、スイッチのセンサーは22℃、室中央の壁面温度は 21.1℃、室中央の床面温度 22.3℃。室内の温度差は、ほぼありませんでした。


弊社webサイトは、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。
推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。
セキュリティを向上させるため、またウェブサイトを快適に閲覧するため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。
このままご覧いただく方は、「閉じる」ボタンをクリックしてください。
閉じる