CASE STUDY / 24

釧路市中央図書館 様

市民の知的活動の新拠点
学びや寛ぎの空間として図書館を楽しむ

平成30年2月、釧路市の中心街である北大通の新釧路道銀ビル 3~7階に「釧路市中央図書館」がオープンしました。資料や情報の提供とともに住民の学習活動を援助するためのサービスや設備も充実し、ゆったりとくつろぐことを意識した空間が広がります。
エントランスのある4階はベビーからティーンズを対象とするフロアで、親子の会話やふれあいを育む「おはなしの部屋」や子どもと大人が一緒に読書を楽しめる「ファミリー読書ルーム」を備えています。5階は幅広いジャンルを扱う一般開架、6階には「釧路文学館」があり、石川啄木や直木賞作家・桜木紫乃をはじめとする釧路ゆかりの小説家、歌人、詩人に関する資料が展示されています。7階は映画会や講演会などのイベントが開催される多目的ホールや視聴覚コーナー、市内の景色を眺めることができるラウンジなど、図書館の滞在を楽しむフロアとなっています。
パソコンでの資料検索を含むレファレンスサービスや、グループ学習室、個人学習室も連日多くの人に利用されています。

湿度制御と“ゆらぎ放射”がもたらす快適感
熱エネルギーを有効活用する空調で実現

「くつろげる空間」を実現するために、釧路市中央図書館では湿度と気流に配慮した空調システムを採用しています。
このシステムでは機械室に外気と室内還気を取り込み、「空冷直膨式高性能エアハン」で除湿または加湿し、ペリメーターに設置した「環境エアビーム」から給気します。
機械室はチャンバー仕様とし、外還気をあらかじめ混合することで、厳冬期における外調機の負荷を低減しています。
空冷直膨式高性能エアハンは2ウェイ回路コイルを搭載し、優れた省エネ制御や冬期の交互デフロストに対応しています。冬期は気化式加湿器で乾燥対策をおこない、同時に体感温度の向上を図ります。夏期は13℃低温送風で確実に除湿し、温度が低く湿度が高い釧路の夏を爽やかに空調します。
吹出口の「環境エアビーム」は13℃低温送風時にも結露することがなく、熱放射と微少気流で部屋全体を温度ムラなく整えます。室内空調用の空冷直膨式マルチエアコン(他社製)にも接続し、静寂な室内環境を保ちます。

「トータルシステム技術」が地域や用途に合わせた最適空調を実現

季節により大きく変動する負荷に2way制御で対応

釧路市中央図書館では、空冷エクセル空調システムが採用されています。外気混合空調機のみで全空調をおこなうシステムで、軸となる空冷直膨式高性能エアハンは省エネ効果の高い13℃低温送風に対応し、加湿器と2wayコイルを搭載しています。2wayコイルは負荷に応じた細やかな制御が可能で、室外機の交互運転は長寿命化にもつながります。外還気を機械室で混合することで空調負荷を低減し、排気口と室外機を近づけて設置することで排気熱利用するなど設計上の工夫がされています。空調吹き出し口には「エアビーム」を設置し、室内温度ムラの緩和と低温送風時の結露を防いでいます。

計測データ

2018年1月25日 外気温度 -8.8~-2.1℃ 平均湿度52%

【天井高3,500mm】高さのあるスケルトン天井でも温度差を解消しています

【暖房時】 2018年1月20日 外気温度-9.5~0.3℃ 平均湿度80%

厳冬期も床や壁、足元まで暖められています

【冷房時】 2018年7月11日 外気温度11.7~21.9℃ 平均湿度90%

低温多湿の夏期、窓際や室内側も均一に冷房されています


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