CASE STUDY / 48
株式会社イトーキ 滋賀工場APセンター 様
ヒアリングから施工まで一気通貫
安心のメーカー対応で空調課題を解決
コロナ禍で激変したオフィスでの働き方
明日の「働く」をデザインする企業
斬新かつスタイリッシュなデザインで知られるオフィス家具の名門・イトーキ様。2023年には世界三大デザイン賞のひとつ「iFデザインアワード2023」を受賞するなど、生み出す製品のデザイン性の高さに定評があります。新型コロナウイルス禍で激変した「働き方」を、オフィス空間のデザインで支える同社。祖業であるオフィス家具メーカーから、明日の「働く」をデザインする企業へ──。多様化する時代のニーズを的確に捉え、社会課題を解決します。今後ますます加速する変化のスピードに対応すべく立ち上がったのが、イトーキ滋賀工場AP(Assemble Process)センター。分散している製品の保管・組⽴・出荷機能を集約し、多様化するオフィスのニーズに少量多品種生産で対応することを目指して開設されました。
従来の工場での空調課題
目指したのはどこに移動しても快適な作業環境
かつて同社が大阪府内に構えていた工場は、大量生産を前提としたライン生産方式。作業者の移動が少ないため、スポットクーラーを使用していました。頻度が少ないとはいえ作業中の移動はつきもの。寒暖差が激しいことから、体力的に厳しいと感じる従業員もいたそうです。
さらに、APセンターは少量多品種生産が前提のセル生産方式。ほとんどの作業台にキャスターを取り付け、合理的に作業場所を変更しながら作業されています。作業者は、生産商品に合わせた生産セルに移動して作業を実施するため、どこに移動しても快適な空間づくりが必要でした。
これらの課題を解決するためにAPセンター開設メンバーに任命されたのが技術企画課 松井様。センターの立ち上げにあたっては様々な空調設備を検討されたと言います。
ワイドな気流と確かな能力で実現する
理想の作業環境づくり
工場用ゾーン空調機
採用の決め手は「確かな能力」
当初、シーリングファンやカセット形パッケージエアコンなど様々な空調方式を検討されていました。これらでAPセンターに必要な能力を満たそうとすると、単価は安くても台数がかさむので高額になるうえ、施工も煩雑に。最終的に工場用ゾーン空調機を採用する決め手になったのは、その「確かな能力」。APセンターには3台が設置されました。
風が最大20m先まで到達することに加え、高効率楕円管コイルから繰り出す13~16℃低温送風が夏の暑さ対策に効果を発揮します。松井様には冷房時期・暖房時期に分けて工場見学へお越しいただき実機のパワフル爽風を体感、ご納得のうえで採用となりました。
同社では例年、1月から3月が繁忙期。その時期を避け、APセンターの稼働が停止するゴールデンウィークに施工しました。工事も合わせてご発注いただき、試運転まで安心のメーカー対応。工事には営業担当者も立ち会い、事前の打ち合わせ通りに完了しました。