CASE STUDY / 35

慶應義塾 志木高等学校 様

自らの判断・責任のもと実行する力を育てる
一貫教育校が取り組むリーダー教育

学校法人慶應義塾様(以下、慶應義塾)の歴史は、1858(安政5)年、福沢諭吉が江戸に開いた蘭学塾に始まります。「独立自尊」を基本に置き、「智徳」とともに「気品」を重視した教育や「実学の精神」は、各界を先導する数多の先人を輩出してきました。グローバルが基調となる現代に至っても伝統を守りながら時代が求める進化を続け、多様な学生に多様な学びを提供することで、世界で活躍できる独立自尊の人材を育成しています。慶應義塾の数ある教育の特長のひとつに、一貫教育校があげられます。小学校・中学校・高等学校それぞれが慶應義塾の理念に基づきながら、独自の方針や校風で教育に取り組んでいます。
慶應義塾志木高等学校様(以下、慶應志木)は埼玉県志木市にある男子校です。慶應義塾大学と連携した高大一貫教育をおこない、「志木高」の呼称で親しまれています。1948(昭和23)年に開校した慶應義塾農業高等学校を前身とし、駅からほど近い立地に系列校でも群を抜く広大な敷地を有します。1学年は250人6クラス編成で、受験にとらわれることなく学問の本質的な魅力を学ぶことができます。

スポーツを通じて人間力を養い
学術・文化・スポーツすべてに均整のとれた人に

慶應志木では部活動も盛んです。18の運動部と11の文化部があり、8割以上が何らかの部に所属して日々の練習に励みます。10万㎡を超える敷地内には、各種競技の専用グラウンドをはじめ充実した施設があります。
2001年に竣工した「去来舎」は部活の合宿を主な目的として建てられました。各種機器を取り揃えたトレーニングルームのほか、和室、大浴場、シャワー、90人を収容できる宿泊室、音楽練習室などを備えています。
体育館は入学式や卒業式等の式典をおこなう講堂を兼ねており、最大1200名を収容することができます。通常は体育の授業のほか、バスケットボール部・バレーボール部・卓球部が使用しています。2018年、体育館にも空調設備が導入されました。
慶應義塾管財部施設担当主務 大塚様にお話を伺いました。
大塚様 「慶應義塾では暑熱対策のひとつとして体育館への空調導入を進めています。既存建物に設置したのは、志木高の体育館兼講堂が初めてです。その後も各一貫教育校の体育館や大学体育会施設などで改修をおこなっています。今後も無理なく身体を動かせる環境を整えていきます」
猛暑が続く近年の夏。冷房で適切に室温調整しながら練習ができる環境となり、好評を得ているとのことです。

空調効果を重視しパワフルなゾーン空調機を採用

体育館の空調方式はさまざまです。 大塚様「空調機導入に際しては、一般的なエアコン(天吊り)や輻射式パネルなどを含めて検討しました。体育館が広いため、最も効果が期待できるゾーン空調機を採用しました。検討時に細かくシミュレーションしていただいたことや、大崎電気様の体育館に案内していただき効果を実感できたことも大きかったと思います」

採用機種はインバーターを搭載し風量を変えることができます。また吹出し方向を変えることで必要な範囲を広くカバーでき、スイッチ操作もエアコン感覚でおこなえます。
慶應義塾志木高等学校事務長 岡本様にお話を伺いました。
岡本様 「実機見学の際、式典等で利用するには音が少し気になると感じましたが、ご提案通り予め強風で全体を冷暖房し、必要に応じて風量を絞ることで問題なく使えています。到達距離が長いこと、吹出し方向が調節できることで、運動時にもコート全体に風が届いています。また、2階の卓球練習場では風が直接当たらないように向きを工夫し、競技に影響することなく環境が改善できました」

窓を開けて換気をおこないながら十分な冷房効果を発揮

最近では新型コロナ感染症対策として換気の問題があり、部活の練習中は床面に接した地窓を開けているとのこと。空調機への負荷が高まることを心配されたそうですが、もともと開放的な工場用につくられた製品のため安心して使えるとのお話でした。

慶應義塾志木高等学校様

空調中も地窓による換気を実施


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