CASE STUDY / 41
奈良市立一条高等学校 ICHIJOHALL 2020 様
生まれ変わった新たな講堂
2WAY直膨コイルと新鮮外気の利用で収容人数に合わせた最適空調を実現
フロンティアスピリットを木の温もりで表現
関わる人たちの思いで実現した新しい学校の「顔」
2016年、東京都の公立中学校で民間人校長を務めたことで知られる藤原和博氏が、一条高校の校長に就任しました。翌年、老朽化が進む講堂の建て替えが提案され、学校関係者や市議会の賛同も得てプロジェクトが発足しています。
この頃、学校でおこなわれていた社会人による課外授業「よのなか科」に、建築家・隈研吾氏が講師として招かれました。講堂の建て替えをテーマとする活発な意見交換や、生徒たちの夢、学校施設に対する希望を直接伝えたことがきっかけとなり、隈研吾氏が新講堂を設計することになりました。
建て替えにあたっては、ふるさと納税、在校生・卒業生から寄付を募って資金の一部を調達し、県内宇陀市から地元の杉を用いたフローリング材の寄付を受けました。生徒たちの「考える力」と「未来を拓く開拓者魂」、関わる人たちの力添えと熱意があって、一条高校の新しい顔「ICHIJO HALL 2020」は誕生しました。
必要十分な能力とコンパクト構造による
省資源性の両立ができる高性能直膨エアハン
設備設計担当の藤井様にお話しを伺いました。
藤井様「既設の講堂には、天吊のパッケージ空調機が6台設置されていました。スポット空調としては十分でしたが、70周年の記念ホールとして、全校生徒を収容しても快適な設計にしてほしいと学校側から要望があり、全面的に見直しました。
アリーナには壁面から給気するため、気流を到達させるパワーが必要で、機械室にコンパクトに納まる直膨式高性能エアハンを選定しました。機械室は舞台両袖の中二階部分を活用し、客席や舞台のスペースを最大限に確保することができました。現在まで順調に運用されています。」
機器の仕様は、高性能なECモータとプラグファン、インバータを内蔵する省スペース形です。空冷直膨式は、施工やメンテナンス管理の煩雑さがなく、冷暖房や送風をマイティリモコンで切り替えることができます。