CASE STUDY / 25
新潟医療技術専門学校 様
天井高4mの大講義室に設置
足元までむらなく暖かい“ゆらぎ”放射空調
「チーム医療」を担う人材育成に尽力
専門知識、技術、さらに人間性を育む教育を
新潟医療技術専門学校様は、1971年4月開校の医療技術者を養成する3年制専門学校です。臨床検査技師科、視能訓練士科、救急救命士科、看護学科の4学科を設置し、専門知識と技術をもったスペシャリストを育成しています。
医療の現場では、一人の患者さんに対して複数の専門職種がチームを組んで治療をおこなう「チーム医療」が広がりをみせています。学内実習では臨床現場で実際に使われている医療機器やシミュレーターを用いた技術指導がおこなわれ、多彩な臨地実習で実践力を強化しています。また、チーム医療での協働・連携に求められるコミュニケーション能力の向上や、それぞれの役割や考え方を理解できる調和のとれた人間教育にも尽力されています。
新潟市内には2つのキャンパスを擁し、「西新潟中央病院キャンパス」は病院に隣接する立地を活かした教育体制、「新潟キャンパス」は体育館とグラウンドを備えた充実のキャンパスライフが魅力で、学科を超えた交流も盛んです。
あらゆる現場を想定した実習室と
集中力を高める工夫がされた大講義室
「西新潟中央病院キャンパス」は2017年4月竣工の新校舎。臨床検査技師科と看護学科の学生たちが学んでおり、実習室では基礎実習から高度な想定訓練まで様々な技術を習得できます。最新医療機器のほか、看護学科ではこどもの看護を学習できるプレイルームの設置や、拡大する在宅看護に向けて日本の伝統的な仕様を備えた住宅を再現するなど、より実践的に学べる環境も整えています。
同キャンパス内の大講義室は144名の収納が可能で、講義だけでなく多人数対象のガイダンスやセミナー、式典に対応しています。天井高のある大講義室では空調機の気流による不快感や足元の冷えを緩和するために“放射整流空調”が採用されています。放射整流空調は、熱放射と微気流で室内温度を均一に整える新方式で、包まれるような空気質をつくるのが特徴です。放射整流ユニット「誘引エアビーム」は天井のほか壁面にも設置されており、より効果的に室内の温度ムラを解消し、快適感と集中力が持続する設計がされています。
風を感じない“ゆらぎ放射”に加湿が加わり
室内の温湿度を均一化
冬期の設定温度22℃でも快適な空間
大講義室の階下は駐車場になっており、天井は最も高い部分が床から4mある勾配天井です。空調するにあたっては厳しい条件ともいえますが、建物の断熱性能や加湿効果もあり、設定温度22℃で室内全体が足元まで暖かいとのことでした。また、加湿時にもカビの原因となる結露は見られず、より衛生的な環境が保たれています。
新潟医療技術専門学校 八木様と(株)基設計 猪股様にお話しを伺いました。
「大講義室は音響・映像・照明だけではなく空調にも工夫を凝らしました」「寒さが厳しい地域のため、十分な暖房が必要ですが、クレームはありません」「結露も見られず快適な環境が保たれています」
“風を感じない”ことに魅力を感じて導入いただいた放射整流空調。心地よさを実感して頂けてよかったです。