CASE STUDY / 68
大冷工業株式会社 様
地元密着企業の覚悟と地域への恩返し
岐阜支店の新社屋を“地域に開かれた建物”に
空気、水、そして熱のプロフェッショナルが
技術を結集してZEB化に挑んだG-Field
冷蔵冷凍設備に創業のルーツを持つ大冷工業株式会社様。今では空調設備のほか、省エネ・熱中症対策設備など幅広く建築設備の設計・施工を手掛けられています。空気、水、熱を通して“人に快適 物に最適”を届けている同社を、岐阜支店長の古田様は「地域の人に支えられながら成長してきた会社」だと表現します。同社設立70周年の記念事業として岐阜支店の新築計画がスタートした時、支え続けてくれている地域の人たちへの恩返しと、これからも一緒に成長していきたいとの想いから、新社屋を“地域に開かれた建物”にすることを決断。想いが形になった岐阜支店、通称・G-Fieldは2024年に竣工しました。
大規模災害時に一時避難場所として開放する覚書を岐阜市と締結したほか、教育機関に向けて建築設備の見学会も開催しています。持ち前の技術力を活かした設備の数々は見学者からも好評です。
『清流の国』ならではの豊富な地下水
地域特性を活かした、地中熱利用システム
建物をZEB化するために、G-Fieldには地中熱利用システムやヒートポンプ床暖房、採光ブラインドや高断熱の外壁など、様々な技術が採り入れられました。古田様は「自ら設備を使用することが、設備会社としてお客様に提案する際の説得力につながっています」と話します。エネルギー消費量を示すBEIは、設計値において-0.04を達成し、最高ランクの“ZEB”を取得されました。
水熱源を利用して2管式冷暖フリー運転を実現する
制御性にも優れた安心の水冷HP式外調機
「15℃の地下水を使って暖房もできる」
清流の国を守り続ける再生可能エネルギー活用
WEB会議などで活用することが多いという個室には、吹出口に誘引エアビームをご採用。放射により室内へ熱を伝達するので、風を感じない空調を実現します。水田様は「ドラフトを感じない快適な空間が形成されています」と喜びの表情でお話しされました。