CASE STUDY / 8
三井アウトレットパーク北陸小矢部 様
寒冷地での空冷ヒートポンプ式外気処理
デフロストの回避が課題
北陸屈指の店舗数
地域連携と地産地消を意識した時間消費型施設
三井アウトレットパーク北陸小矢部 様(三井不動産株式会社)は、富山と金沢のほぼ中間地点に位置する、北陸エリア初の本格的アウトレットモールです。店舗はオールターゲットのフルラインナップで、北陸屈指の出店数を誇り、北陸の気候を考慮したエンクローズド(屋内型)モールとなっています。
明るいフードコートには、富山・石川両県を代表する飲食店と、全国の人気店が並び、小矢部で林業に携わる田中利行氏の木工家具が温かみを演出します。地産地消の物産店、北陸エリア観光地との連携や情報提供など、地元の自然と伝統を意識した空間づくりがされています。
また、アジアを中心とするインバウンド観光客へのこまやかな対応や、お子様連れにも嬉しい遊具、冷暖房完備の50m観覧車など、誰もが安心して楽しめる工夫がされており、地域のランドマークとして地元の方にも親しまれています。
外気処理は不可欠
デフロストを減らしたい
空調設備に関しては、「できるだけシンプルに」というご要望でした。インフラの制約もあり、熱源は空冷ヒートポンプ式を採用し、外気処理(外調機)は必須とのことでした。また、寒冷地での安定的な運転を重視すること、デフロストをできるだけ避けたいという条件でした。
ご提案させて頂いたのは、空冷HP式熱回収外調機(BSD型)。室内排気を熱回収するためCOPが大幅に向上し、デフロストの緩和にも効果的です。寒冷地での安定した制御にも実績があり、建物外部からの熱的影響を受けやすい外周部(ペリメータゾーン)を中心にご採用頂きました。
また、建物の内部(インテリアゾーン)や厨房は、空冷HP式ルーフトップ空調機で対応。寒冷地での制御性、湿度管理、CO₂制御、耐天候パネルによる着霜の抑制や、防雪フードによる耐久性などを評価頂き、採用が決定しました。