CASE STUDY / 16
羽後信用金庫 本店 様
顧客の満足と地域の持続的発展が命題
極寒の地で取り組む省エネと快適性の両立
相互扶助の精神で地域経済の発展に寄与。
交流会やスポーツ振興で地域活性化に尽力
羽後信用金庫様(以下、羽後信用金庫)は、秋田県内に35店舗を構え、中小企業・個人への融資を中心とした相互扶助、地域密着型の金融機関です。金融機能の提供はもちろん、地域貢献を命題とされており、経営相談、起業支援、ビジネスマッチング、研究会や情報交換会、地域行事への参加や清掃など、地域の活性化に積極的に取り組まれています。
「しんきん秋田スギ住宅ローンは」地産地消を推進する特徴的な商品で、地元秋田杉を使った新改築住宅で金利優遇を受けられます。少子化対策にも尽力されており、子育て家庭で金利優遇が受けられる「少子化対策応援預金 めんこい」のほか、「由利本荘市少年サッカーフェスティバル」では、子ども達の健やかな成長を願って優勝チームに羽後信用組合理事長杯とメダルを贈呈されています。また、市民ボート大会「子吉川レガッタ」には、自庫内男子チーム「うごしん」、女子チーム「うごしんレディース」が参加し、地域の方々と一緒に大会を盛り上げます。
モダンで明るい店内で親しみやすさを。
地中熱HPと放射空調で省エネと快適を両立
羽後信用金庫本店は、平成26年5月、しんきんプラザを併設し、現在地に新築移転しました。
本店はガラスの透明感が心地よいシンプルモダンな内装で、4mもある天井高と開放感のある出入口が入りやすい印象を与えます。
しんきんプラザ1階は展示等もおこなわれる吹き抜けのスペースで、子ども達が遊べるプレイルーム、授乳・おむつ替え室があり、親子のおでかけをサポートする「こどものえき」として秋田県から認定されています。2階は重厚感のある会議室、研修室で一般の方も利用が可能です。
本店・しんきんプラザの空調は、再生可能エネルギーの普及促進を目指し、熱源には地中熱ヒートポンプ(サンポット社製)が採用されました。本店と2階会議室には天井埋込みのファンコイルユニット、吹出口には快適性を促進する放射整流ユニット「エアビーム」が設置されています。
風切り音のない静けさと「ちょうどいい」暖かさ
パワフルな寒冷地暖房とは異なる
優しい空調
雪の少ない地方から寒冷地に出向くと、現地の方々が思いのほか薄着なことに驚きます。屋内、公共交通機関の車内、至るところでしっかりと暖房が効いていて、屋外を歩く必要がなければ寒いと感じることがほとんどありません。設備を担当されている加藤施設工業株式会社 熊谷専務は仰います。「冬はストーブやヒーターを”がんがん”使うイメージがあり、半袖で過ごす人もいるぐらいです。」
羽後信用金庫本店長 岡本秋男様にお話を伺いました。
岡本様「寒冷地では高めの温度設定を好む人が多い。1階は開口部も大きく暖房には正直少し物足りなさも感じたが、2階の会議室はクローズド空間で年間を通して快適に過ごせる。以前は風量を強めると風切り音があったが、この方式は音がなく、静かなのは大変いい。」
入社2年目の工藤優貴様にもお話を伺いました。
工藤様「ちょうどいいです。寒冷地の冬は暖房が効きすぎて暑くなりがち。暑いか寒いか極端ということが多いのですが、ここでは動いても暑くならないし、寒くもないです。ひざ掛けも使っていません。夏はほとんど冷房を意識することもなく快適です。」