CASE STUDY / 32
株式会社箕浦 様
職場環境を改善
現場を支える従業員を熱中症から守るために
アスリートを支えるMade in Japanの高品質
世界初の自転車トレーナーメーカー
株式会社箕浦(MINOURA CO.,LTD.)様は1933年創業の世界初自転車トレーナーメーカーです。室内トレーニング機材・保管用機材・アクセサリーなど様々な製品を開発・販売されています。
創業当時は輸出向け自転車部品(キャリヤ・スタンド)の製造販売からスタートし、OEM生産を経た後、50年の節目にオリジナルブランド“MINOURA”として自転車用品の開発を始めます。1978年に3本ローラーの生産・販売を開始、1982年にトレーニング用3本ローラーを開発しました。1988年開発の永久磁石を用いた固定式トレーナー“MAGTURBO(マグターボ)”は国際特許を取得し、国内外で高く評価されています。その後もアプリ連動型トレーナー、ハイブリッドローラー、スマートトレーナーなど、時流をいち早く捉え、ユーザーの使いやすさとアクセシビリティをテーマに画期的な製品の開発に取り組まれてきました。それらのアイデアとクオリティを支える確かな技術は多くのプロアスリート、サイクリストから支持されています。
また自転車関連用品の他にも、1999年のコンダクションチューブの製造・販売を機に、畜産・農業・建築・工業関係など事業の拡大を進めています。
暑熱対策や熱中症対策に
ドライエアー到達距離15m超を体感
2019年2月に自社新工場を竣工し、製造の拠点を全面移転しました。高さ5mの天井は開放的で、ブルーで統一された鉄骨の柱や梁が爽やかな印象です。
工場建物自体は高気密高断熱のため、40℃の猛暑日でも場内は32℃程度にまで抑えることができます。一方、熱を発する大型の機械や段ボール、ラックなどが並ぶエリアでは風が通りにくく、熱がこもりやすいといった問題もありました。以前はスポットクーラーで暑熱対策をされていましたが、従業員の作業環境をよりいっそう改善しなければならないという強い思いがあり、「工場用ゾーン空調機」をご採用いただきました。
株式会社箕浦 取締役社長 箕浦浩様にお話を伺いました。
箕浦様「壁側に設置でき端まで風が到達する空調機を探していた中で工場用ゾーン空調機を知り、ホームページから問い合わせました。他にも何社か検討していたのですが、実機運転している(木村工機の)工場でドライエアーの到達距離を体感し、導入を決めました。実際に使用してみて、そのときより風が届いていると感じます。また、結露による金属のサビや段ボールの吸湿の心配がなく、導入してよかったです」
大風量の除湿空気で機械と製品の質を維持
作業エリアごとに広範囲をカバー
製造工場では作業する人の熱中症対策だけでなく、機械の熱を冷却する必要があります。工場内を大きく3つのエリアに分け、暑熱対策が必要な作業エリアをそれぞれ空調しています。