CASE STUDY / 13
みよし市図書館学習交流プラザ「サンライブ」 様
市民が集う文化の拠点
快適が持続する“居心地の良い空調”
図書館を中心とした学習交流プラザが開館
みよし市民の学習、集い、憩いの場へ
愛知県みよし市は名古屋市と豊田市の中間に位置する人口約6万人の緑豊かな街です。平成28年7月、中央図書館、学習交流センター、ふれあい交流館の機能を併せ持ったみよし市図書館学習交流プラザ「サンライブ」が誕生しました。
1、2階にある図書館には、文学書、専門書、児童書、郷土資料、新聞、雑誌、点字本などが並び、PCブース、個室やグループ室、ソファ席や読書テラスなど、くつろいで本が読める環境が整っています。中央にある階段は広く開放的で、ふたつのフロアをつなぐような一体感を演出しています。
サンライブは旧図書館に比べてアクセスもよく、「建物が新しくてきれい」「涼しくて快適」と評判も上々です。
初めての夏休みには1階の閲覧室が自習室として開放され、朝から小中学生で満席になりました。3倍を見込んでいた年間入場者数は、このまま推移すれば4~5倍に達する勢いで、市民の新しい集いの場となっています。
未来ある子ども達が安心快適に過ごせる場所
利用者が必要とする情報を提供できる図書館に
1階の児童書コーナーはとても充実しています。
幼児向けに装飾された「おはなしの部屋」を併設しており、ボランティアによる読み聞かせが定期的に開催されています。すぐ傍の授乳室や親子トイレ、エントランスホールのプレイルームなど、子育て世代には嬉しい気配りも見られます。
子ども達が喜びそうな読書ノートやレシートシール、高齢者向けの大活字本、円滑な貸出しを促進する自動貸出機や検索システムなど、どの世代も楽しく便利に利用できる工夫がされています。
深谷館長がお話しくださいました。
深谷館長「読み聞かせボランティアは今後もっと増やしたいと思っています。料理、旅行など実用書の充実や、新聞、辞書、農業関連等データベースへのアクセスなど、利用者のライフスタイルに対応していきたいです。」
湿度をコントロールする外調機と
長時間の滞在に最適な放射整流空調
冷温水式大温度差外調機
人が集まる場所では、外気の室内導入が不可欠です。しかし、夏の高温多湿、冬の低温低湿な空気をそのまま取り込むのは非効率です。そのため外調機で温度と湿度を調整し、エネルギーロスを抑えながら、新鮮な空気を室内に供給します。
外調機の湿度制御は、中間期にも有効で、冷却除湿、加湿暖房を可能にし、室温を調整するファンコイルユニットの稼働を最小限に抑えます。
短いピーク期ではなく、一年のほとんどを占める低負荷期に上手にエネルギーを抑えることは、大きな省エネにつながります。
全空気式放射整流ユニット「誘引エアビーム」
吹出口には、放射整流ユニット「誘引エアビーム」が接続されています。誘引エアビームは、室内空気を誘引することによる温度緩和と、包まれるような優しさの熱放射、からだに感じない程度の低風速気流が特長です。空調による不快感が極めて少なく、滞在時間が長くなるほど効果的であることが、大学の研究でも実証されています。 読書や学習に適しており、オフィス、学校、病院のほか、ホテルや住宅などでも評価を得ています。
この空調システムは、外調機とファンコイルユニットによる温湿度制御と、誘引エアビームによる放射整流吹き出しで、省エネ性と快適性の両立を図っています。
また、館内の天井は本棚の配列に合わせて直線を活かしたデザインになっており、誘引エアビームのスリム型が数多く採用されて、統一感を演出しています。